2019,07,17

「宝島」読み終わりました

 直木賞受賞の真藤順丈さんの長編小説。終戦直後からの沖縄を描いて気迫と信念のこもった作品でした。寝る前の30分間が私の読書時間ですがついついもっと、と読み過ぎて就寝時間が遅くなることもありました。沖縄の歴史やその理不尽な運命、悲惨な過去というものはいろいろな本や映画で知っているつもりでしたがそんな生半可な歴史観では測れない沖縄のひとびとの慟哭や不条理に対する怒り、本土に対する不信、基地をなくそうという粘り強い戦いが強く胸を打ちました。
 アメリカと日本政府のありかたが今も変わらずむしろもっと沖縄にとってひどいことになっていて私たちはただ手をこまねいているだけという無力感も感じました。宝島ぜひ読んでみてください。せめて沖縄の今をしっかりと見つめて考えていこうと思います。