2020,04,30

コロナのせいで今は戦争状態?

「 今は戦争をしているのと同じだ」という論調がときどき見受けられ「だから緊急事態条項が必要だ、だから憲法の改正(改悪?)をする必要がある」という論理につながっていくようです。ほんとうか?今朝の朝日新聞「論壇時評」にジャーナリストの「津田大介さん」が書いています。政府の専門家会議のメンバーでもある「武藤香織さん」はコロナとの戦いを「戦争」という表現にすることは弱者の犠牲を肯定しかねないという理由からその表現を控えるよう学会で呼びかけたそうでうす。なるほどそうだ、と思います。また、国際協力によって流行の拡大を抑制するべきなのにポピュリズムや排外主義により熾烈な国家間の対立を生み出しているという指摘を国際政治学者の「細谷雄一さん」がしていること、また国を超えた連帯の必要性が問われる中、国の住民同士でどう、連帯を築いていくのかという視点では政府の専門家会議の人選が感染症対策の専門家ばかりで公共政策学や危機管理学の専門家がおらず、社会政策の観点がおろそかにされていることに危機管理学者の「福田充さん」が指摘をしているなどの紹介がされている。
 本当にそうだと思います。コロナの後の社会をどう、つくっていくのか経済の再生をいかに見据えながらいまの危機に立ち向かうのかコミュニティを健全に確立して誰一人取り残されない社会にしなくてはならない。政府には大局的、未来的な方向性を示してもらいたい、心からお願いします。