2020,08,15

戦争に行くということ

 母の病院に行った折近くの博物館にでむきました。「安城市歴史博物館」で終戦75周年記念特別展ということで「戦争に行くということ」。風船爆弾の模型があり兵器を作ることに従事させられた女学生の写真が入口にありました。明治6年1873年明治政府により徴兵令の制定により一般男子が戦場に送られる体制ができあがり、昭和6年の満州事変以降は招集、志願をとわず多くの人が出征しました。
 戦争に行くということは本人だけでなく周りの人をも巻き込むつらい経験だったと思います。兵士の木像を彫りお寺に寄進して霊をなぐさめるためでしょうか、ひとりひとりの像がすべて表情までもそれぞれでどのような思いで作られたのかと察するに余りある思いでした。入営する際に幟旗で祝ったり町内の人が見送って旗を振る光景は映画でもみたことがありますが、実際にその幟を見るとそこに立った本人、家族、友人などなどのそれぞれの思いがあふれてくるように感じました。私の大叔父はレイテ島で自決していて今でも母はそのことを悔やんだり悲しんだりしています。「戦争に行く」ということが決して起こらないようにと祈らずにはいられません。