2020,10,21

伝説のおふたり  明石市長と望月衣塑子記者に会いました!


21,22日と2日間にわたり神宮球場そばの青年館ホールにて第25回清渓セミナーが開催されました。時節柄オンラインと同時進行ですが私はアナログ派なので会場に出向きました。
 明石市の泉市長はご本人もおっしゃるとおり「キャラが濃い」方です。てれびでも話題になった「暴言」は有名ですが「なんとしても市民の幸せを守りたい!」という熱い思いのほとばしりからでたものだったということがよく理解できました。今回は子育て支援のテーマですがその結果8年連続人口増、出生率像、税収増。子育て世代が大幅に増加。市民満足度は91,2%が住みやすい、明石が好きという結果ですがこの数字に対し市長は残り8,8%の人たちに対して「申し訳ない」という気持ちだそうです。困っている人は全部救うのがモットーなのでコロナで困った飲食店には「すぐ100万円」学費に困った学生には「すぐ100万円」無利息、親の補償も無くて良い、生活困窮者には「すぐ10万円」市の独自政策をどんどん出しました。移動的な予算をとおすために3月以降議会を毎月開催!補正予算を毎月可決!すごい。
 市民がど真ん中。国や県の顔色を見ない。地方こそがリーダーシップを発揮すべき時代。なんとも明快、明確なビジョン、気持ちの良い政治姿勢です。「すべての子供たちをまちのみんなが本気で応援すればまちのみんながしあわせになる」という哲学の元2016年に126億円だった子供関連の予算が257億円に倍増。特筆すべきは「児童相談所」の新設。自治体としては9年ぶりで職員数は国基準の2倍以上です。一時保護所も同時整備し、里親センターも併設。また「こども食堂」を市内全28小学校区44か所で実施。すべての子供のために全力を尽くす市長に圧倒されました。障がい者にも同じやさしいまなざしの施策が行われ「こういうまちにすることは可能なことなんだ」と勇気が湧きました。







 望月記者は東京新聞の方で菅さんが官房長だったときの記者質問で有名になった方です。燃えるような正義感と着実な取材姿勢、メディアの役割に危機感を持っているお話は麻生大臣の物まねも入りあっという間の1時間でした。「民主主義とメディア」のテーマは森友、桜、加計に黒川問題、菅新内閣の問題点など多岐にわたってのなかみだが国が隠そうとしていることを「明るみに出すのが私の役目」というジャーナリスト魂は頼もしい。隠したりはぐらかしたりして「国民はすぐに忘れるから」とおもっているのではないかと、疑いたくなるような事件がつぎつぎと起こる。「新聞記者」という映画も2回見ましたが権力の恐ろしさを感じました。森友問題で改ざんを強要された赤木さんの奥さんが裁判を起こして究明を叫んでいる、「調査もしない」などという事が許されることだろうか。調査をすれば表に出したくない事柄がいろいろと出てくるからなのか、と思われても仕方がない。誠実に向き合うべきだと改めて思う。望月さんのような記者がいることは希望です。





 城南信用金庫は戦う銀行です。同じくこのセミナーでは民間の銀行マン「吉原 毅」さん。名誉顧問のお話も大変興味深くおもしろくおききしました。「会社」は金儲けが目的ではなく理念を貫いてよい社会をつくるもののはずなのにいまや、利益追求のみになってしまった。株式会社は株主の利益を目的としているが、城南信用金庫は「地域を守り、地域の人々の幸せに奉仕するという理想を持つ民主的な運営原理を持った協同組織の金融機関」です。自然エネルギーをもっとたいせつに広げるべきだ、などのお話でした。理想を持って戦っている銀行マンはテレビの半沢直樹だけではないんだなとうれしく思いました。城南信用金庫に貯金したくなりました。します。