2021,04,11

映画「子供たちをよろしく」に衝撃を受けました

 友人から誘われて映画とトークの会に参加しました。元文科省官僚の「寺脇 研」さんが企画されたとのことでトークには隅田監督、元文科省の前川喜平さんも出席されていました。
 この映画は今の子供たちが(映画では中学生)おかれている現状とくに家庭が崩壊している子供たちの様子が描かれていますが主人公の中学生が最後に自殺してしまう、つらいものでした。「自分の居場所」を家庭にも学校にも見つけられないでいる子供たちは思っているより多いのかもしれません。こうした子供たちをどうしてあげたらいいのか、と真剣に思い悩んでしまいます。「給食費も修学旅行の費用も払えないなら生活保護を考えたほうがいいんじゃないか、、と先生に言われた」とギャンブル狂の父親に子供が話すと、その父親はパチンコでなんとか稼いで費用を払おうとしますがタイミングもあり、うまくいかずに終わってしまいます。私はここでやっぱり担任の先生に期待したいと思いました。子供の様子をみたら家庭訪問をしてみるとか父親に会ってみるとかできないでしょうか?先生は本当に忙しいと聞いています。しかし、しかしです。先生が、あるいは親戚などの親族が、近所のひとがほんの少しづつ手や目を配っていたら子どもは死なずにすんだのではないか。成果主義、効率優先、勝ったもん勝ち、という世の中の風潮。さまざまなことが重くのしかかる映画でした。鑑賞の機会があればぜひ見て頂きた映画でした。